にんにくの名前の由来は仏教が起源?

にんにくの名前の由来は仏教が起源?

にんにくは、日本で古くは「蒜(ひる)」と呼ばれていました。平安時代中期に編纂された日本最古の百科事典とされる「和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」には「蒜、大蒜、小蒜、独子蒜」などの記載がありますが、「にんにく」と読める記述はありません。

「にんにく」と呼ばれるようになったのは室町時代初期のことのようで、1454年に飯尾永祥が著した「撮壌集(さつじょうしゅう)」には「葫(にんにく)和名大蒜」、1548年に成立した辞書「運歩色葉集」には「葱蓐(にんにく)」と記載されています。

にんにくの呼び方は、仏教でいう「忍辱(にんじょく)」が語源となっているという説があります。忍辱とは、「あらゆる困難に耐える、はずかしめをしのぶ」ことを指し、精力のつくにんにくは、人間の心を乱し、魂を失わせるという理由で“不浄のもの”とされていました。しかし、厳しい修行に耐えるためのスタミナ源としてこっそり食べていた僧も多かったなど、こぼれ話も残っています。一方、江戸時代の儒学者:貝原益軒は「日本釈名」(1699年)の中で、「にほいあしくてにくむべし」、すなわちにおいを憎むが語源としているなど、諸説があります。

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