おにぎりをパカッと割ると、中はとろ〜りの半熟卵。
長い間、卵はコレステロールを多く(235㎎/個)含むので、高脂血症の予防・改善には×、とされてきました。1990年から医学的に研究が進み、実は卵黄コリンが認知症の予防・改善に大きな効果があることがわかりました。にんにくに含まれるビタミンB群は、卵黄コリンの体内への吸収に効果的に働きます。
- こんな効能が
- 認知症の予防・改善
材料 2人分
- 卵 ─ 2個(50g/個)
- 【A】
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- しょうゆ ─ 大さじ2
- 砂糖 ─ 大さじ2
- 赤ワイン ─ 大さじ2
- ごはん(温かいもの) ─ 200g
- にんにく(みじん切り) ─ 小さじ1
- いりごま(黒) ─ 少々
作り方
- やかんに湯を沸かす。卵は常温に戻す。鍋に卵を入れ、卵全体にかぶるまでやかんの熱湯を注ぐ。鍋は小さいほうが、湯量が少なくてすむ。
- 火にかけて5分ゆでる。ぶくぶくと沸騰して卵が踊るほうが、黄身が真ん中になる。
- すぐ水に取り、水を取り替えながら冷ます。
- アイスピックの握り手などで卵全体に細かくひびを入れ、水の中で殻をむく。薄皮ともつるんときれいにはずれる。指でさわると白身がぶにゅっとへこむやわらかさ。
- 水を切って、ふた付き樹脂容器に入れる。
- 別の鍋に【A】を入れてひと煮して、【5】に注ぐ。
- ときどき卵の位置を変え、全体に味を付ける。1時間たったら、調味できている。冷蔵庫で1週間保存できる。
- ごはんに、卵の漬け汁大さじ2とにんにくを加えて混ぜる。
- 30㎝四方のラップを2枚用意して、中央にごまを少量置く。【8】を1/2ずつのせる。もう1枚ラップをかぶせ、直径12㎝くらいの円形にし、ラップを取り、<味付き半熟卵>を中央に置く。
- ラップの対角の縁同士を持ち上げて、ぎゅっとねじる。ラップを輪ゴムで留める。
- ワンポイントアドバイス
- ぶくぶくと沸騰して卵が踊るほうが、黄身が真ん中にゆであがる。
レシピ監修
村上 祥子(むらかみ さちこ)
料理研究家。管理栄養士。公立大学法人福岡女子大学客員教授。
1985年より福岡女子大学で栄養指導講座を15年担当。
治療食の開発で、油控えめでも一人分でも短時間においしく調理できる電子レンジに着目。以来、研鑽を重ね、電子レンジ調理の第一人者となる。
糖尿病、生活習慣病予防改善のための栄養バランスのよい、カロリー控えめのレシピ、簡単にできる一人分レシピ、日本型食生活を子どものうちから身につけるための三歳児のミニシェフクラブ、保育所、幼稚園、小学校の食育出前授業など、あらゆるジャンルに電子レンジテクを活用。
日本栄養士会主催の特別保健指導にも講師として参加する。
「ちゃんと食べてちゃんと生きる」をモットーに、日本国内はもとより、ヨーロッパ、アメリカ、中国、タイ、マレーシアなどでも、「食べ力(ぢから)」をつけることへの提案と、実践的食育指導に情熱を注ぐ。
自称、空飛ぶ料理研究家。電子レンジ発酵パンの開発者であり、バナナ黒酢の生みの親。食べることで体調がよくなるたまねぎの機能性に着目。たまねぎ氷を開発し、注目を集めている。
これまでに出版した著書は330冊730万部にのぼる。公立大学法人福岡女子大学にある「村上祥子料理研究資料文庫」の50万点の資料は一般公開されている。
詳細は空飛ぶ料理研究家・村上祥子のホームページhttp://www.murakami-s.jpで。